
どうも、でぶちょ社長です
前回の定点観測記事で、この春から中学1年生になった長男が、英検2級の長文読解(リーディング)でまさかの「正答率0%」を叩き出したお話をしました。
原因は、準1級レベルのスピードで読むあまり、細かい文法や否定語をすべて読み飛ばす「スピード狂」になっていたこと。AI(Gemini)からそれを指摘された長男は、悔しさをバネに、自らAIに「特訓」を志願しました。
あれから数日。今週も、その特訓の成果を測る「定点観測(模擬テスト)」の日が来ました。 今回の目標は一つ。「スピードを捨ててでも、精密機械のように正確に解くこと」。
極端から極端へと揺れ動きながら、自分なりの「正解のバランス」を探る、中1息子の泥臭い挑戦の記録です。
リスニングの罠。自分の「思い込み」で物語を作っていませんか?
今回のテーマは「再生可能エネルギーと地域社会」。 まずはリスニングからスタートしましたが、結果は2/6問正解(33%)と、かなり厳しい滑り出しになりました。
なぜ、これほど間違えてしまったのか? AIの分析によると、原因は英語力以前の「先入観」にありました。
- ミスの原因: 聞こえた英語よりも、自分の知っている「常識」で物語を作ってしまった。
例えば、「風力発電の計画について話し合う」という音声に対し、長男は「反対運動に参加する」という選択肢を選びました。 「環境問題=反対運動が起きるもの」という自分のイメージで勝手に結論を出してしまい、肝心の「説明会に行く」という音声を無視してしまったのです。
英検のリスニングは、想像力を競うものではありません。「聞こえた言葉が、別の言い方(パラフレーズ)でどう表現されているか」を探すパズル。この「常識を一度捨てる」という感覚、大人のビジネスの現場でも通じるものがありますね。
▼長男の英語力推移と学習戦略はこちらです!

速度を捨てて精度を獲る。WPM47で掴んだ「初めての満点」
リスニングの大敗を受け、いよいよ本命のリーディング(長文読解)です。 前回の「0点」の際、AIから言われた「スピードを落とせ」というアドバイスを、長男はどう実行するのか。
タイマーを回して読み始めた長男は、前回とは別人のように、一文字一文字を指で追うように画面を見つめていました。 読解時間は「229秒」。 1分間に読んだ単語数(WPM)に換算すると、なんと「47.7 WPM」。
前回の爆速「128 WPM」から、一気に3分の1まで急ブレーキを踏んだのです。そして、気になる結果は……。
見事、2問とも正解の「満点」でした!
AIの評価もこうでした。
「47 WPMは本番では少し時間が足りなくなる速度ですが、今のあなたにとって『ゆっくり読んで満点を取る』という成功体験は何よりも大切です。落ち着いて読めば確実に解ける、ということが証明されましたね。」
「速く読める」ことは武器ですが、内容が抜けては意味がありません。一度極端にスピードを落とし、「100%理解できる感覚」を体に覚え込ませる。このステップを飛ばさないことが、急がば回れで合格への近道になるのだと感じました。
AI特訓の成果。文法の「地雷」を一つずつ撤去する
後半のライティング(要約・意見論述)では、前回の特訓で叩き込まれた「文法の地雷」を回避できるかが焦点でした。
- 助動詞の後は原形(can solve / can be solve ではない)
- another(単数)と other(複数)の使い分け
結果、これらの地雷を今回はすべて完璧に回避! 綴りのミス(Recently を Resently と書くなど)や、似た単語の混同(Emergency:緊急事態 と Emergence:出現 など)という新たな課題は見つかりましたが、文法の屋台骨は明らかに太くなっていました。
AIコーチの良さは、こうした「前回教えたことができているか」を、感情を挟まずに、しかし執拗に(笑)チェックしてくれる点にあります。
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まとめ:極端な試行錯誤こそが、AI時代の「自走する力」を育てる
今回の定点観測で、長男は以下の2つの真理を身をもって体験しました。
- 「速く読むと間違えるが、ゆっくり読めば2級は満点が取れる」
- 「リスニングは、自分の常識で選ぶと外れる」
親が100回言葉で教えるよりも、AIが出す「正答率」や「WPM」という客観的なデータで突きつけられる方が、中学生の心にはスッと入るようです。
次は、今日の「正確さ」を保ったまま、少しずつスピードを戻していく練習に入ります。 こうした極端なパラメータ調整(全振り)を繰り返しながら、自分にとってのベストなバランスを見つける。この試行錯誤のプロセスこそが、AI時代を生き抜くための「自走する力」に繋がると信じています。
🎙️ 理系パパの独り言
テストが終わった直後、リスニングがボロボロだったことに、長男はかなりショックを受けている様子でした。
横で聞いていた私としては、準2級の頃よりも明らかに専門的な単語が混じるようになっており、「単純に単語力が足りていない部分もあるのでは?」と感じました。そこで素直にそう指摘してみたところ……。
「違う。最初の問題で『間違えたかも』って気になってしまって、その後の問題まで集中力が続かなかったんだ」
と、悔しそうに反論してきました。 もしかすると、図星を突かれた「強がり」もあるのかもしれません(笑)。
でも、失敗を誤魔化さず、自分のメンタルの揺れを自己分析して、最後まで食らいついていく息子の姿勢は、親バカながら立派だなと思いました。
頑張れ息子よ!