
どうも、でぶちょ社長です
前回の記事で、アメリカの学校で「パソコンを回収し、手書きノートに戻す」という見直しの動きが起きているニュースを紹介しました。
でも、私はこのニュースにたいして驚きませんでした。今回はその理由を深堀りしてお伝えしたいと思います。
世界中にスマートフォンやAIを普及させている「シリコンバレーのITエリートたち」の教育事情と、2026年現在、世界のトップ大学で起きている「評価基準の根本的な変化」について、海外のニュースから見えてきた事実としてお話しします。
昔も今も変わらない。ITトップが我が子を「デジタルから遠ざける」理由
Appleの創業者である故スティーブ・ジョブズが、初代iPadを発表した直後、記者に「自分の子供にはiPadを使わせていない。テクノロジー機器を使う時間は厳しく制限している」と語ったのは有名な話です。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツもまた、子供が14歳になるまでスマートフォンを持たせなかったと公言しています。
世界中の人々を夢中にさせるデバイスを作った本人たちが、その影響力の大きさを誰よりも警戒していたという事実。
そして興味深いのは、AIが世界中に普及しきった現在(2026年)でも、この「ITトップによるデジタル制限」の流れは全く変わっていないということです。現在のAI・IT業界を牽引するリーダーたちも、こぞって我が子からデジタルを遠ざけています。
- Anthropic(最先端AI企業)の共同創業者:
「子供の周りにテクノロジーを置かないのが、IT幹部の典型的な考え方だ」と語り、我が子がアルゴリズムに触れることを強く制限。 - ピーター・ティール(PayPal共同創業者):
自身の子供のスクリーンタイムを「週にわずか1.5時間」に厳格に制限。 - TikTokの幹部:
自社のプラットフォームでありながら、「ショート動画は集中力を奪う」と我が子の視聴を制限。
過去のジョブズから現在のAIトップまで、彼らの教育方針をまとめた海外メディアの記事はこちらです!
👉 参考:Tech Moguls Keep Their Kids Offline While Selling Us Screens – Republic World
昔も今も、テクノロジーの最前線にいる人間ほど、その依存性を熟知しています。だからこそエリート層の教育は、最新デバイスを無制限に与えることではなく、あえてデジタルから離れ、五感を使ったリアルな体験を徹底させる方向へとシフトしているのです。
欧米トップ大学の新たな動き。AI普及による「口頭試問(対話テスト)」の導入
さらに今、世界の教育の最前線(トップ大学)で非常に興味深い「評価基準の変化」が起きています。
AI(ChatGPTなど)を使えば、学生は数秒で整った小論文を提出できるようになりました。しかし、いざ授業で教授が「どういう意味?」と深掘りすると、学生は自分の頭で考えていないため説明に詰まってしまいます。
もはや「書かれた文字」だけで生徒の思考力を測ることは非常に難しくなりました。これを受け、アメリカのトップ大学やオーストラリアの主要大学(Group of Eight)は、次々と評価基準を「ペンと紙の試験」や「口頭試問(先生との生身の対話テスト)」へと切り替え始めています。
(出典:The Guardian “Australian universities to return to ‘pen and paper’ exams…”)
「その答えに行き着いたプロセスを、自分の言葉で説明してみて」
誤魔化しのきかない「生身の対話」。このプロセスこそが、AI時代において人間の真の思考力を証明する確実な手段になりつつあるのです。
まとめ:AIを使う側になるために。「イギリス式教育」への確信
今回の世界的なトレンドから見えてくるのは、これからの社会は「AIを自分の思考の補助として使いこなす側」と「与えられた情報をただ消費する側」に、はっきりと分かれていくという未来です。
そして、この事実を知ったとき、親として強く再認識したことがあります。 それは、長男が目指している「マレーシア進学(イギリス式の大学教育)」という方向性が、これからの時代に適した大きな選択肢の一つになるということです。
▼長男がマレーシア進学を目指すきっかけとなった記事はこちらです!

日本の「暗記・ペーパーテスト重視」の傾向から一歩外に出て、ディベートやエッセイ、そして対話を通じて「自分の頭で考え、自分の言葉で語る力」を徹底的に評価する。AI時代の「口頭試問」にしっかり対応できる素地を作るのが、欧米やイギリス系の教育環境なのです。
リアルな体験で「考える力」を守り、イギリス式の環境で「対話力」を極める。 私たちが手探りで進めてきた教育戦略が、世界の教育トレンドの大きな変化と見事にリンクした瞬間でした。
🎙️ 理系パパの独り言
「口頭試問への回帰」。 考えてみれば、社会に出てからの企業の採用面接も、重要な商談も、最終的にはすべて「口頭試問」ですよね。
企画書がどれだけAIで綺麗に書けても、相手からの深掘り質問に対して自分の言葉で語れなければ、一瞬で見抜かれてしまいます。
便利なツールに「使われる」のではなく、「使いこなす」。 「マレーシアでイギリス式の教育を受ける」という息子の挑戦は、AI時代を生き抜くための最強の生存戦略になる。そんな確信を深めたニュースでした。