
どうも、「でぶちょ社長」です
先日の記事でもご報告した通り、おかげさまで息子はクラス分けテストを突破し、「入学金・授業料免除」となる最高ランクの特待生資格を獲得することができました。
合格の興奮が少し落ち着いてきた今だからこそ、今日は改めて、この挑戦の根底にあり、わが家の教育方針の大きな指針(コンパス)となっている「ある人物」の話をさせてください。
今から1年ほど前、息子の小学校で講演会がありました。登壇されたのは、北海道の町工場から本気でロケットを作っている社長、植松努さんです。
この講演を企画してくれた学校への感謝が、今も止まりません。なぜならそのお話は、私の過去の挫折を肯定し、わが家が進むべき「正解のない道」を照らしてくれるものだったからです。
「どうせ無理」は、自信を奪われた人の叫び
講演の中で、特に忘れられないエピソードがありました。
植松さんが小学生の頃、周囲から否定的な言葉を浴びせられ続けていたときの話です。当時の植松さんは「自分が悪いからだ」と思っていたそうですが、後になってその背景にある「本当の姿」を知ります。
誰かの夢を笑ったり、「どうせ無理だ」と否定したりする大人は、かつて自分も誰かに否定され、自信を失ってしまった経験があるのかもしれません。
植松さんは、これは個人の性格の問題ではなく、一種の「負の連鎖」なのだと指摘されました。この言葉に、隣にいた妻も深く感じ入った様子で、静かに頷いていました。
「努力」は「楽しい」に勝てない
この話は、私の苦い記憶とも重なりました。
私はかつて、誰かにセッティングされたレールを歩むだけの学生でした。就職氷河期時代、就職に有利という戦略的に選んだ工学部。自分の中に情熱がない「やらされる勉強」に耐えられず、糸が切れて留年しました。
当時の私を苦しめていたのは、「レールから外れる自分はダメだ」という無言の否定だったのかもしれません。
そんな私が変わったのは、なんとか滑り込んだ就職先の企業での「ものづくり」の現場でした。 自分の手で物を作る楽しさに触れた瞬間、退屈な数式が「魔法のツール」に変わりました。
「あの学問は、こう使うのか!」とスイッチが入ったとき、私は初めて自発的に勉強を「面白い」と感じたのです。
もともと私は、努力が苦手な性格です。スイッチが入らないと何もできません。でも、スイッチが入った時の集中力は自分でも驚くほどです。だからこそ、確信しています。
「努力は、楽しいに勝てない」
耐えるだけの1日は長く感じますが、没頭する時間は一瞬です。どちらがより濃い時間を過ごせるかは明白です。
私たちが「偏差値」よりも大切にしたもの
だからこそ、私は息子に対し、極力「勉強しろ」とは言わないようにしてきました。彼に「勉強=楽しい」というスイッチを見つけてもらうために、「花まる学習会」や「探究学舎」といった場所へ投資してきました。

具体的にどんな授業で息子の目が輝いたのか、以前こちらの記事で詳しく語りました
【関連記事】 「勉強=遊び」への転換。わが家が花まる学習会と探究学舎を選んだ理由とその効果
無理に机に向かわせるよりも、一生モノの「ワクワクの種(スイッチ)」を植えることの方が、彼にとって価値があると考えたからです。 わが家が最終的に、偏差値という単一の指標ではなく、今の学校への内部進学を決断したのもこの考えが根底にあります。
植松さんのような方を招き、子供の心に火をつけようとしてくれる環境なら、息子の「楽しい」というエンジンを守り、育ててくれる。そう確信できたからです。

この学校に入って本当によかった。だからこのまま、中高にも上がりたいんだ
【関連記事】 【妻の決断】公立で自信を失った息子が「私立小編入」で激変。最高の教育環境で見つけた4つのギフト
「だったら、こうしてみたら?」という正の連鎖
植松さんは仰います。 「『どうせ無理』という言葉をなくしたい。代わりに『だったらこうしてみたら?』と言おう」
誰かに否定された痛みを他者への攻撃に変えるのではなく、新しい知恵に変えていく。その「正の連鎖」こそが、私たちが息子に渡したい一生モノの「自走エンジン」です。
これからも、素晴らしい出会いを提供してくれる学校への感謝を忘れず、わが家も自分たちらしい道を進んでいこうと思います。
もし、お子さんが壁にぶつかり自信を失いかけていたら、まずは「だったら、こうしてみたら?」と声をかけてみてください。その一言が、親から子へ贈れる最高のきっかけになるはずです。
もし今日の話に興味を持たれたなら、ぜひ植松さんの著書も手に取ってみてください。
🎙️ 理系パパの独り言
この「楽しい」を重視する考え方は、私の仕事論にも通じています。
幸せな仕事とは、「自分の楽しいこと」と「社会が求めていること」がマッチする場所にあると思っています。
どんなに楽しくても他者が求めていなければ仕事になりませんし、逆に社会に必要とされていても、自分にとって全く楽しくないことを一生続けるのはしんどいものです。
$$\text{幸せな仕事} = \{ \text{本人の興味} \} \cap \{ \text{社会的需要} \}$$
息子には、学生の間にこの「2つの円が重なる領域」を見つけてほしいと願っています。100%の合致でなくてもいい。少しでも重なる場所を見つけることが、息子の人生を実りあるものにすると信じています。
さて、次回はまた実戦に戻ります。
いよいよ1月17日に迫った英検準2級。合格を確実にするための「直前戦略」についてお話しします。