
どうも、でぶちょ社長です
最近、任天堂が「Switch 2」の日本語・国内専用モデルを49,980円から59,980円に値上げして発売するというニュースが話題になっていますね。
ネット上では、「そんな高額なゲーム機、子どもにホイホイ買えない!」「持っている子と持っていない子で『ゲーム格差』が生まれてかわいそう」「そもそもこんなに高く売る企業側が悪いのでは?」といった、親御さんたちの切実な悩みやため息が溢れています。
家計を預かる親として、その戸惑いや不安は痛いほどよく分かります。 ただ、この一連の反応を見ていて、私は先日参加した「小学校の運動会」で見かけた、ある親子の光景を思い出しました。
今日は、少し冷静な理系パパの視点から、この「ゲーム機高すぎ問題」を、子どもを成長させる「最高のマネー教育のチャンス」に変えるためのヒントをお話ししたいと思います。
運動会で見かけた光景:つい陥りがちな「環境のせい」にする罠
息子の運動会を見に行った時のことです。休憩時間に、保護者会が出している屋台の前で、子どもが「どうしてもジュースを買ってほしい!」と激しく駄々をこねていました。
親御さんは最初、「ダメ!運動会の最中に甘いジュースを飲むなんて!」としっかり注意されていました。しかし、子どもはさらに激しく泣いて訴え続けます。親御さんも暑い中でお疲れだったのでしょう。周囲の目もあり、最後は根負けしてジュースを買ってあげていました。
そこまでは、子育て中なら誰しも経験がある「あるある」の光景です。しかし、少し驚いたのはその直後の親御さんの一言でした。
「そもそも、こんな運動会の最中にジュースなんて売るのが悪いのよ!」
子どもの要求に折れてしまった自分(あるいは聞き分けのない子ども)に向けるはずのベクトルが、「ジュースを売っている屋台(環境)」へと向かってしまったのです。
「ゲームが高くてかわいそう」に隠された本当の問題
親心や日々の疲れから、つい周りのせいにしてしまいたくなる気持ちは本当によく分かります。ただ、この「自分たちのルールが守れなかったことを、売る側や環境のせいにしてしまう思考」は、今回のSwitch 2の値上げに対する世間の反応と、構造がとても似ているように感じます。
「ゲームが高くて買えない、子どもがかわいそう。こんなに高くする企業が悪い」
そうやって企業の価格設定のせいにしたり、世間のインフレを嘆いたりするのは簡単です。
しかし、そこで「高いからダメ!」「売る側が悪い!」と思考をストップさせてしまうと、親自身の問題解決能力も、そして何より「子どもの成長の機会」も、そこで完全に止まってしまうのです。
「みんな持っているから」は、思考停止のサインかもしれない
そもそも、「最新のSwitchがないと仲間外れにされてかわいそう」というのは、一体誰の感情なのでしょうか?
実はこれ、「周りの子がみんな塾に行っているから、うちの子も行かせないと遅れをとる(かわいそう)」という、親の不安からくる「とりあえず課金」と少し似ています。
子ども本人が「どうしてもこのゲームがやりたい!そのために頑張る!」と欲求を爆発させる前に、親が勝手に「みんな持ってるのに、うちの子だけ持ってないのはかわいそう(親としての体裁が悪い、仲間外れにされないか不安だ)」と先回りして、世間の枠にはめようとしているケースも少なくありません。
本人が心の底から「欲しい」と行動を起こしていないのであれば、まずは静観してみるのも一つの手です。 少し極端な言い方になってしまいますが、「最新のゲーム機を持っていない」という理由だけで仲間外れにしてくるようなコミュニティなら、これを機に少し距離を置いたっていい、とすら私は思っています。
わが家のマネー教育:子どもに「工夫する余地」をプレゼントする
以前のブログにも書きましたが、わが家が初代Switchを購入した時も、「親がポンと買い与える」という選択肢は最初からありませんでした。 自分たちの資産(お年玉など)を計算し、相場を調べ、最終的に「自分たちで買う」という決断をさせました。
もし今後、Switch 2が本当に約6万円という高額で発売され、わが子たちが「どうしても欲しい!」と言い出したらどうするか? 答えは前回と同じです。「親は動かない(先回りして買い与えない)」。
初代Switchの時よりも、はるかに高い壁(インフレ)が子どもたちの前に立ち塞がります。さあ、この壁をどうやって越えるのか?
- 今あるお年玉やお小遣いを、一切使わずにコツコツ貯め続けるか。
- わが家のように、お手伝いの報酬制度を使って自らの「労働」で稼ぐか。
- または、新品のSwitch 2にこだわるのをやめ、「中古品」を探すか。
- 型落ちで安くなった初代ソフトで妥協して遊ぶか。
「値段が上がった」という厳しい現実に対して、親が代わりに文句を言ったり、かわいそうだと先回りして買い与えたりするのではなく、子ども自身に「どうすれば手に入るか?」を考えさせる「工夫する余地」を残すこと。
これこそが、情報とモノに溢れたこれからの時代を生き抜くための、本当の意味での「マネー教育(課題解決のトレーニング)」になると考えています。
🎙️ 理系パパの独り言
親が「ゲーム本体がないと会話に入れなくてかわいそう」と心配するのは、案外大人の杞憂だったりします。
実際、わが家の息子も最新のゲームを持っていなかった時期がありますが、ネットやYouTubeでしっかり情報を仕入れてきて、友達と楽しそうに会話を成立させていました(笑)。
子どもたちは、自分が持っていなければ「知識だけ入れて会話に参加する」というように、配られたカードの中でコミュニティに参加する「適応力」をしっかり持っています。
大人が勝手に作った「これがないとかわいそう」という枠を取り払ってみると、子どものたくましさに驚かされる毎日です。
親は先回りせず、もっと子どもの「工夫する力」と「たくましさ」を信じてあげてもいいのではないでしょうか。